厚生労働省の調査では、生理による不快な症状について「症状が強いが我慢している」と答えた女性は66.4%にのぼります。腹痛やだるさ、冷え、イライラなどを抱えながら過ごしている女性は少なくありません。
参考:働く女性と生理休暇について|厚生労働省
生理の症状を抑えるために、体を冷やさない工夫や、適度なストレッチなどを心がけている人もいるかと思いますが、実は「飲み物」も症状の軽減に効果的と言われています。
ここでは、生理の時にいい飲み物に含まれる成分とその働き、おすすめの飲み物7選、そして控えたい飲み物まで、わかりやすく紹介します。
生理中に意識的に摂取したい成分とその役割
生理中は体調が不安定になりやすく、体はいつも以上に繊細な状態になります。
経血によって鉄分などの栄養素が失われやすく、冷えやだるさを感じやすい時期です。だからこそ、毎日の飲み物から失われがちな成分を補い、体を内側から整えることが大切になります。
血行を促し体を温める成分
生理中は女性ホルモンの変動により、自律神経の働きが揺らぎやすい時期です。
そのため、手足が冷えたり、お腹が重く感じたりすることがあります。血流が悪くなると、子宮まわりの働きも低下し、痛みが出やすくなります。
そこで意識したいのが、血のめぐりをよくする成分です。
| 成分 | 主な働き | 主に含まれる飲み物・食品 |
|---|---|---|
| ジンゲロール | 血のめぐりを助ける | 生姜 |
| ショウガオール | 体の中から温める | 生姜 |
| アリシン | 血流をサポート | にんにく、長ねぎ、玉ねぎ、ニラ |
| カカオポリフェノール | 血管の働きを整える | 高カカオチョコレート、ココア |
生姜に含まれるジンゲロールには辛み成分のひとつで、血行を促し体表面を温める働きがあります。
さらに、生姜を加熱または乾燥させることで生まれるショウガオールは、内臓の働きを活発にし、体の深部からじんわりと温めます。
空腹時に多く摂ると胃への刺激が強くなるため、摂取量には少し注意が必要です。
また、長ネギに含まれるアリシンには血管を広げる作用があり、血流を助ける成分として知られています。
「ネギを首に巻くと風邪によい」と言われてきた背景にも、こうした抗炎症作用や血流促進の働きが関係しています。
純ココアや高カカオチョコレートに含まれるカカオポリフェノールは、小腸で吸収された後、血管内皮に働きかけます。血管内の炎症がやわらぐことで血管が広がり、赤血球が流れやすい状態へと導く可能性が示されています。
気分を落ち着かせる成分
生理前から生理中にかけては、女性ホルモンの変動により、脳内のセロトニンやドーパミンといった神経伝達物質の働きが影響を受けることが知られています。
その結果、イライラや不安感、眠りの浅さを感じやすくなります。
そのため、神経の興奮をゆるやかに抑え、心を安定させる成分を意識することが大切です。
| 成分名 | 主な働き | 主に含まれる飲み物・食品 |
|---|---|---|
| GABA | 神経の興奮を抑える | 発芽玄米茶、トマトジュース |
| テアニン | リラックスを促す | 緑茶、玉露 |
| マグネシウム | 神経の働きを安定させる | 純ココア、コーヒー |
| カルシウム | 神経伝達を助ける | 牛乳、ホットミルク |
| トリプトファン | セロトニンの材料 | バナナ、アーモンド |
| アピゲニン | 鎮静作用 | カモミールティー |
| フラボノイド | 抗酸化作用 | ココア、ハーブティー |
GABAには神経の興奮を抑える働きがあり、発芽玄米茶やトマトジュースなどに含まれています。イライラしやすい時期のサポート成分として知られています。
また、テアニンは緑茶に含まれるアミノ酸で、気持ちをゆるやかに整える成分です。ただしカフェインも含まれるため、生理中は濃くしすぎないように調整すると安心です。
マグネシウムとカルシウムは、神経の働きを安定させるうえで欠かせないミネラルです。
トリプトファンはセロトニンの材料となる成分で、夜に温かい牛乳と一緒に摂ることで、眠りの質を整えるきっかけにもなります。
アピゲニンはカモミールに含まれる鎮静成分で、やさしい香りとともに心身を穏やかにほぐします。
フラボノイドは抗酸化作用を持ち、ストレスによる体内の負担をやわらげる働きが期待されています。
血液づくりを支える成分
生理中は経血によって鉄分をはじめとする栄養素が失われます。
とくに鉄不足は、だるさや集中力低下、立ちくらみの原因になります。厚生労働省の「国民健康・栄養調査」でも、日本人女性は鉄摂取量が不足傾向にあることが示されています。
| 項目 | 数値(mg/日) |
|---|---|
| 推奨量(18~49歳・月経あり) | 10.5mg |
| 実際の平均摂取量(20~49歳女性) | 約6.0~6.6mg |
| 不足している量 | 約4mg |
生理の時にいい飲み物を考える際は、失われやすい成分を補うことが重要です。
主な成分は以下のとおりです。
| 成分名 | 主な働き | 主に含まれる飲み物・食品 |
|---|---|---|
| 鉄 | 赤血球をつくる材料 | 純ココア、豆乳 |
| ビタミンC | 鉄の吸収を助ける | レモン白湯、果汁入り温ドリンク |
| ビタミンB6 | ホルモン調整に関与 | バナナ入り豆乳ドリンク |
| 葉酸 | 赤血球の形成を助ける | 豆乳、イチゴ |
| たんぱく質 | 血液やホルモンの材料 | 牛乳、豆乳 |
鉄は赤血球をつくるために欠かせない成分です。
生理中は失われやすいため、意識して補いたい栄養素のひとつ。純ココアや豆乳なら、温かい飲み物として無理なく取り入れやすくなります。
ビタミンCには鉄の吸収を高める働きがあります。鉄だけでなく、吸収を助ける成分もあわせて意識すると、効率よく補えるようになります。
ビタミンB6はホルモンの働きに関わる栄養素で、生理前後の不安定さをやわらげるサポート役として知られています。
葉酸は赤血球の形成を支える成分。鉄と組み合わせて摂ることで、血液づくりをよりしっかり支えられます。
たんぱく質は血液やホルモンの材料になる重要な栄養素です。ホットミルクや豆乳など、温かい飲み物として取り入れると、生理中でも続けやすくなります。
生理の時にいい飲み物おすすめ7選
生理の時にいい飲み物を知っていても、日常で続けられなければ意味がありません。ここでは、手軽で無理なく続けられるものに絞って解説します。
白湯
白湯は、水を10〜15分ほど沸騰させ、50℃前後まで冷ました飲み物です。インドの伝統医学アーユルヴェーダでも、体を整える基本として取り入れられてきました。
温かい白湯を飲むと、体の内側がゆっくり温まります。体温が上がることで血のめぐりがよくなり、胃腸の働きも整いやすくなります。朝に飲めば目覚めがすっきりし、夜に飲めば体が温まり、リラックスしやすくなります。
生理中は冷えを感じやすい時期です。まずは冷たい飲み物を控え、白湯をゆっくり飲む習慣から始めてみましょう。
生姜湯・ジンジャーティー
生姜には殺菌作用があるほか、体を温める働きがあります。
生理中は冷えを感じやすいため、温かい生姜入りの飲み物は冷え対策として取り入れやすい方法です。
生姜に含まれるジンゲロールは血のめぐりを助けます。さらに、加熱や乾燥によって生まれるショウガオールは、体の内側から温める作用が期待されています。
自宅で手軽に作れるジンジャーティーの基本レシピをご紹介します。
材料(2杯分)
- 紅茶の茶葉 5g
- 熱湯 300ml
- 生姜スライス 1〜2枚
- ジンジャーパウダー 少々
作り方
- 温めたティーポットにジンジャーパウダーを入れ、少量の湯で溶かします。
- 生姜スライスと茶葉(ティーパック可)を加えます。
- 沸騰した熱湯を注ぎ、ふたをして3分ほど蒸らします。
- 軽くかき混ぜてカップに注ぎます。
はちみつを少量加えると飲みやすくなります。
カモミールティー
カモミールはヨーロッパ原産のキク科の植物です。
「Chamomile」という名前は、ギリシャ語で「地上のリンゴ」に由来するといわれています。実際に、花からはりんごのようなさわやかな香りが漂います。
胃腸を整えるハーブは多くありますが、とくにジャーマンカモミールは、ストレスによる胃の不調に用いられてきました。気持ちを落ち着かせる作用があるとされ、緊張からくる胃の違和感をやわらげる働きも期待されています。
生理中はホルモンの変動により、自律神経が乱れやすい時期です。その影響で胃の調子が不安定になることもあります。温かいカモミールティーをゆっくり飲むことは、心と胃腸の両方を整える時間になります。
ルイボスティー
ルイボスティーは、ノンカフェイン・ノンカロリーのハーブティーです。
健康志向の高まりとともに、日常的に飲む人が増えています。
南アフリカのセダルバーグ山脈周辺でしか育たない「ルイボス」というマメ科の植物を、発酵・乾燥させて作られます。赤褐色の色合いで、やや甘みがあり、後味がすっきりしているのが特徴です。
ルイボスティーにはポリフェノールが豊富に含まれています。また、ミネラルも含まれており、体をやさしく整える飲み物として知られています。
カフェインを含まないため、生理中だけでなく、妊娠中や授乳中でも取り入れやすいお茶です。
さらに、鉄の吸収を妨げるタンニンの含有量が少ないため、貧血が気になる方にも飲みやすいとされています。苦味や渋みが少なく、毎日の水分補給として続けやすい飲み物です。
ココア(純ココア)
純ココアは、カカオ豆から脂肪分を一部取り除いて粉末にしたものです。
砂糖やミルクが多く含まれる調整ココアとは異なり、カカオ本来の成分を取り入れやすいのが特徴です。
カカオにはカカオポリフェノールが豊富に含まれています。ポリフェノールは抗酸化作用を持ち、血のめぐりを整える働きがあるとされています。生理中は冷えやすいため、温かいココアを飲むことで体が温まりやすくなります。
また、純ココアにはマグネシウムや鉄も含まれています。マグネシウムは神経の安定に関わり、鉄は血液づくりを支えて、生理中に不足しやすい栄養素を、飲み物から補えます。
豆乳
豆乳は、たんぱく質やマグネシウム、鉄などを含み、生理中の体を支える栄養を補いやすい特徴があります。
大豆にはイソフラボンが含まれています。イソフラボンは女性ホルモンと似た働きを持つとされ、豆乳を飲むことでホルモンバランスが整いやすくなるとされています。ただし、過剰摂取は控え、1日コップ1杯程度を目安にしましょう。
また、豆乳は植物性たんぱく質を含みます。たんぱく質は血液やホルモンの材料になるため、生理中のだるさ対策にもつながります。
冷たいままではなく、温めて飲むことで体を冷やしにくくなります。純ココアやはちみつを少量加えると、飲みやすくなります。
ホットミルク
牛乳にはたんぱく質、カルシウム、トリプトファンなどが含まれています。
トリプトファンは、気分の安定に関わるセロトニンの材料となるアミノ酸です。セロトニンは睡眠にも関わるため生理中に眠りが浅くなりやすい方は、夜のホットミルクを習慣にするのもひとつの選択肢です。
また、カルシウムは神経の働きを整える役割があります。
イライラや緊張感を感じやすい時期に、温かいミルクをゆっくり飲む時間は、気持ちを落ち着かせるきっかけになります。
生理の時に避けたい飲み物
生理中に良い飲み物を積極的に取り入れることはもちろん大切ですが、同時に控えるべき飲み物についても把握しておく必要があります。無意識のうちに飲んでいるものが、体の冷えや気分のイライラを悪化させている可能性もあります。
この機会に、ご自身の飲み物の習慣を見直してみましょう。
カフェインを多く含む飲み物
カフェインは、コーヒーや紅茶、緑茶のほか、コーラなどの清涼飲料水にも含まれています。なかでもエナジードリンクは含有量が多い製品もあり、缶1本でコーヒー約2杯分に相当するケースもあります。日常的に飲む場合は量に気を配りたいところです。
また、カフェインには血管を収縮させる作用があり、人によっては生理中に摂取すると生理痛が強く感じられることもあります。
さらに利尿作用によって体内の水分が排出されやすくなる点にも注意が必要です。生理中は水分補給が欠かせない時期のため、摂りすぎは脱水につながる可能性があります。
睡眠への影響も見逃せません。生理中はホルモンの変動によって眠りが浅くなりやすく、カフェインの過剰摂取が不快感を強める要因になることもあります。
冷たい飲み物
生理中に冷たい飲み物を多く摂ると、体が冷えやすくなります。
体温が下がると血のめぐりも滞りやすくなり、下腹部の重さや違和感につながることがあります。もともと冷えを感じやすい時期だからこそ、飲み物の温度には少し意識を向けたいところです。
また、冷たい飲み物は胃腸の温度も一時的に下がります。内臓が冷えると消化の働きが弱まり、腹痛や胃の不調を招くこともあります。とくに空腹時に一気に飲むと体への負担が大きくなりがちです。
生理中は子宮が収縮しながら経血を排出しています。冷えによって血流が滞ると、痛みを強く感じる場合もあります。氷入りのジュースや冷水は控えめにし、常温や温かい飲み物を選ぶと安心です。
糖分の多い清涼飲料水
砂糖を多く含む清涼飲料水は、血糖値を急激に上げやすい飲み物です。
急上昇した血糖値はその後に大きく下がりやすく、だるさや気分の不安定さにつながることもあります。体調が揺らぎやすい生理中は、この変動が不快感として現れやすくなるのです。
ジュースや炭酸飲料、加糖タイプのエナジードリンクは、とくに糖分が多い傾向があります。栄養補給にはなりにくいため、生理中は量を控えめにしておきたいところです。
代わりに、無糖のハーブティーや白湯、麦茶など、体にやさしい飲み物を選ぶ意識が大切です。
アルコール
アルコールには一時的に血管を広げる作用があります。
そのため、飲んだ直後は体が温まったように感じることがあります。ただし、その状態が長く続くわけではなく、時間がたつにつれて体が冷えやすくなることもあります。その影響で、下腹部の違和感や痛みを感じやすくなることがあるのです。
また、アルコールは自律神経にも影響を及ぼします。
生理中はただでさえ体調が不安定になりやすいため、さらに揺らぎを大きくしてしまう可能性があります。
体温調節が乱れ、冷えやほてりを感じやすくなることもあります。
利尿作用によって体内の水分が排出されやすくなり、脱水につながるおそれもあるため、水分補給が重要な生理中は飲酒を控えめにするのが安心です。
オーケンウォーターで生理に良い飲み物をより効果的に取り入れる
生理の時にいい飲み物が分かっていても、体調が優れない中で毎回準備するのは簡単ではありません。
- お湯を沸かす
- 材料を用意する
- 後片付けをする
こうした作業が負担に感じる日もあるでしょう。
そこでおすすめなのが、オーケンウォーターのウォーターサーバーです。
オーケンウォーターなら、温水と冷水をすぐに使えるため、白湯やハーブティーなどの温かい飲み物を手軽に用意できます。体調がゆらぎやすい時期でも無理なく水分補給を続けやすくなります。
ここでは、日常生活の中で取り入れやすい活用方法を紹介します。
1日を通してこまめに摂取できる
生理中は体調が優れず、特に痛みが強い日は、キッチンに立つことさえ負担に感じることがあります。
しかし、オーケンウォーターがあれば、温かい飲み物を用意するときも、お湯を沸かす手間がなく、ボタンひとつで温水がすぐに出ます。やかんも電子ケトルも必要ありません。
朝起きたとき、薬を飲む前、就寝前など、「今すぐ飲みたい」と思ったタイミングで用意できるのも大きなメリットです。
また、待ち時間がないため、水分補給を後回しにしにくくなります。生理中はこまめな水分補給が大切な時期です。
すぐに飲める環境があることで、体をいたわる習慣を無理なく続けやすくなります。
水を買いに行く手間を減らせる
生理中は、だるさや下腹部の痛みで外出がおっくうになることがあります。
重たい水を買いに行くことが負担に感じる日もあるでしょう。
ウォーターサーバーを利用すれば、水を定期的に自宅まで届けてもらえます。ストックを気にする必要が減り、買い忘れの心配も少なくなります。
水がすぐに使える環境が整っていれば、白湯やハーブティーも作りやすくなります。体をいたわりたい時期だからこそ、日常の小さな負担を減らす工夫ができます。
まとめ
生理中は、腹痛や腰の重さ、頭痛、イライラなど、さまざまな不調があらわれることがあります。出血も続くため、体は思っている以上に負担を抱えています。
少しでも過ごしやすくするために、飲み物を見直してみましょう。
白湯や生姜湯、カモミールティーなどの温かい飲み物は、冷え対策や気分の安定に役立ちます。反対に、カフェインや糖分の多い飲み物は控えめにすることが安心です。
温かい飲み物を無理なく取り入れるなら、ウォーターサーバーの活用も一つの方法です。温水と冷水をすぐに使えるため、白湯も簡単に準備できます。
体調がゆらぎやすい時期だからこそ、準備の負担を減らすことも大切です。
この機会に、オーケンウォーターのある暮らしを取り入れてみてはいかがでしょうか。














